ブラジル・サンパウロ出身のアナさんは、家電メーカーでインタラクションデザインを手がけたのち、2024年に HIKARI ROBOTICS へ。画面のない「ロボットの UX」を、どうデザインするのか。介護施設に通いながら、動き・音・光を設計する毎日を聞きました。
01画面のない UX を、デザインする
質問:ロボットの UX デザイナーとは、どんな仕事ですか?
アナ:ロボットが「いまから動きます」「止まります」を、どうやって人に伝えるか。それを考える仕事です。
HIKARI LIFT には、画面がほとんどありません。だから、動きの速さや、ライトの色、小さな音が、そのままインターフェースになります。
質問:前職の経験は活きていますか?
アナ:家電メーカーで、ボタンの押し心地や通知音をデザインしていました。「使う人が迷わない」という考え方は同じです。
ちがうのは、相手がお年寄りで、ロボットが自分の体に触れるということ。安心してもらうことが、何より先にきます。
速すぎると、こわい。遅すぎると、不安になる。そのあいだに、ちょうどいい速さがあるんです。
02アナさんの、ある1日
週の半分はリモート、残りはラボと施設へ。取材した日のスケジュールです。
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リモートで朝会
週の半分は自宅から。今日の検証をチャットで共有。
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動きのプロトタイプ
アームの速さを5パターン用意して、動画で見比べる。
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施設でユーザーテスト
利用者さんの表情と、職員さんの声をメモ。
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エンジニアと調整
「あと0.2秒ゆっくり」を、その場でソフトに反映。
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今日はおしまい
フルフレックスなので、夜はダンス教室へ。
03数字と、表情の両方を見る
質問:デザインの良し悪しは、どう判断していますか?
アナ:2つ見ています。ひとつは数字。立ち上がりにかかった時間や、職員さんの操作の回数です。
もうひとつは表情。ロボットが動きはじめた瞬間に、利用者さんの肩がこわばっていないか。そこは動画を何度も見返します。
※ 施設でのテスト(48名)の結果。数値は架空のサンプルです
テストでは、速いほど「こわい」と答える人が増えました。おもしろいのは、遅すぎても「不安」が増えたこと。「止まっているのか、動いているのか、わからない」という声が多かったそうです。
アナさんの「こわくない動き」3つの原則
- 動く前に、光と音で知らせる
- 体に触れる瞬間が、いちばんゆっくり
- 止まるときは、少しずつ速度を落とす
0424カ国のチームで
質問:多国籍のチームで、働きにくさはありませんか?
アナ:会議は日本語と英語のまじりあいです。わからないときは、絵を描いて説明します。デザイナーなので、それは得意です。
ちがう国、ちがう専門の人が集まっているからこそ、「当たり前」を疑えるんだと思います。
質問:最後に、応募を考えている方へ。
アナ:ロボットの経験がなくても大丈夫です。人の気持ちを観察するのが好きな人なら、きっと楽しい仕事です。一緒に「こわくない速さ」を探しましょう。
取材・文:HIKARI ROBOTICS 採用チーム/イラスト:HIKARI ROBOTICS デザインチーム
※ 架空の企業によるデザインサンプルです。登場する人物・製品・数値はすべて架空です。