設計部と製造部のあいだで、図面の修正や納期の調整をめぐる行き違いが続いていた A社。「仲が悪いわけではない。でも、相談しにくい」という声から始まったプロジェクトについて、人事部長の北村さんと、製造部チームリーダーの森さんにうかがいました。

BEFORE / AFTER導入前の課題と、導入後の変化

BEFORE

部署ごとに閉じた会議

  • 設計と製造の打ち合わせが、決定事項の伝達だけで終わる
  • 若手が、他部署のベテランに質問しづらい
  • 図面の修正が現場に届くまで、2〜3日かかる

AFTER

部署をまたいで相談できる関係

  • 合同の朝会で、困りごとを先に共有するようになった
  • 若手から他部署への相談が、日常的に起きるようになった
  • 修正の連絡ルールを両部署で決め、当日中に共有できるように

INTERVIEW担当者インタビュー

  • 北村さん人事部 部長。研修の企画と、社内の巻き込みを担当。

  • 森さん製造部 第二製造課 チームリーダー。CRAFT DAY と BRIDGE に参加。

研修を検討したきっかけを教えてください。

北村さん人事部 部長

離職面談で、若手から「相談できる相手がいない」という声が続いたんです。部署の中ではそれなりにまとまっていても、部署をまたぐと急に遠くなる。制度を変えるより先に、人と人の距離を縮める場が必要だと考えました。

いくつかの研修会社と話をしましたが、TEAMCRAFT は最初に現場のアンケートをとって、課題を数字で見せてくれた。「楽しかった」で終わらない設計だと感じたのが決め手です。

参加する前は、どんな気持ちでしたか?

森さん製造部 チームリーダー

正直に言うと「忙しい時期に1日つぶれるのか」と思っていました(笑)。チームビルディングというと、ゲームで盛り上がって終わり、という印象があったので。

「あの人に聞けばいい」が、
部署をまたいで言えるようになりました。

— 森さん(製造部 チームリーダー)

当日は、どんな体験でしたか?

森さん製造部 チームリーダー

午後の協働ゲームで、設計の人と同じチームになったんです。制限時間内に課題を解くには、お互いが持っている情報を出し合わないと進まない。気づいたら、ふだんの会議よりずっと話していました。

振り返りで「設計は、現場からの質問を待っていた」と聞いて驚きました。こちらは「忙しそうだから聞けない」と思っていた。同じことを、逆の側から考えていたんですね。

研修のあと、職場で変わったことは?

北村さん人事部 部長

BRIDGE で決めた「修正の連絡ルール」が、そのまま運用に乗りました。図面の修正が現場に届くまでの時間が短くなり、手戻りも減っています。

森さん製造部 チームリーダー

いちばん大きいのは、相談のハードルです。いまは若手が自分から設計に電話しています。以前は、それ自体がちょっとした「事件」でしたから。

制度を変えるより先に、
人と人の距離を縮める場が必要でした。

— 北村さん(人事部 部長)

これから取り組みたいことを教えてください。

北村さん人事部 部長

次は品質保証部も加えて、3つの部署で BRIDGE を実施する予定です。3か月後アンケートの結果は、経営会議でも共有しました。変化を数字で説明できるので、次の予算の相談もしやすいんです。

PROGRAM TIMELINE取り組みの流れ

  1. 組織診断

    設計部・製造部の全員にアンケート。人事部と現場リーダーにヒアリング。

  2. CRAFT DAY(1日 × 2回)

    部署を混ぜた6〜8名のチームで、知る・挑む・持ち帰るの3ステップを体験。

  3. BRIDGE(半日 × 2回)

    仕事の流れを1枚の図にし、図面修正の連絡ルールを両部署で決める。

  4. 職場での実践

    行動宣言とルールを職場で試し、月1回の合同朝会で振り返る。

  5. 3か月後アンケート・振り返り会

    研修前と同じ質問で変化を測り、次の取り組みを決める。

RESULTS研修の成果

研修前と、研修の3か月後に同じ質問でアンケートを実施しました。3つの項目すべてで、平均点が上がっています。

  • +1.3pt部署間の相互理解
  • 2.0倍会議で発言した人数
  • −70%図面修正の共有にかかる時間
  • 92%「また参加したい」と回答

社員アンケート(5段階評価の平均)

対象:設計部・製造部 64名。※ 数値は架空のサンプルです。

※ この記事は TATAKI のデザインサンプルです。登場する企業・人物・数値はすべて架空のものです。人物はイニシャルのアバターで表しています。